2018年、福井国体。弓道競技は、敦賀市台風の影響で突如4日間の日程が2日間に変更されました。遠的・近的の予選も2回から1回に削減。選手たちは戸惑い、悩み、そしてプレッシャーに押しつぶされそうになりました。
4日間の日程が2日間に突如半減
私は、家族が出場する福井国体(2018年)の応援で、試合の前日の朝、福井県敦賀市へむかっていました。
前泊をして、1日目と2日目の午前中の試合を見て帰京の予定でした。
家族から、こんな連絡が
30日、1日は中止で、
2日と3日の2日間で大会やるらしい!
2日と3日の2日間で大会やるらしい!
遠的、近的 共に4つ矢で
成年の近的のみ順位を決定して
その他の種別種目は
ベスト8位が決まったら
みんな優勝という扱いにするらしい
えっ、
予選1回なの
予選1回なの
今、電車に乗っちゃってるし
ホテルのキャンセルも当日だから…
とにかく、現地入りしてから考えるわ
電車からの景色では、特に悪天候というわけでもないけれど、台風が接近していたので、現地の状況は深刻なものだと推察ができました。
遠的・近的の予選は1回 決勝が行われない 更なる試練
予定されていた競技日程は
- 遠的予選(2回)にて、上位8チームが決勝トーナメントに出場し、
決勝トーナメントを行う
- 近的予選(2回)にて、上位8チームが決勝トーナメントに出場し、
決勝トーナメントを行う
これが、変更になって
- 遠的予選(1回)にて、決勝進出チームを決定し、
決勝トーナメントは行わず、同率の1位とした 優勝扱い
- 近的予選(1回)にて、決勝進出チームを決定し、
少年男子、少年女子は、決勝トーナメントを行わず、決勝進出チームを同率の1位とした優勝扱い成年男子、成年女子は、決勝トーナメントを行って、勝敗、順位を決定する
つまり、遠的は、1人4射のみだから、1人4射×3人=チーム合計12射。いつもの競技の半分。
1回目は、緊張などであまりふるわなくても、2回目で復調して挽回、逆転ということがあるけれども、今回は、本当に1回だけなのです。
この方式は、選手にとって、更なる試練、プレッシャーがあったことは、想像ができました
しかも、遠的、近的の少年男子、少年女子は、決勝進出チームがきまったら、同率1位ということは
決勝進出できたら、8チーム全部が優勝。優勝をかけた一戦です。
更に、選手たちは、競技日程に合わせて、練習調整をしてきていますが、1日目と2日目をどう過ごすのかも、重要になってくると思いました。練習はできるのだろうかと心配になりました。
komifu01
練習どうしてるの?
先生方が練習できる所を探してくれて
車で送迎してもらって練習できてるよ
選手を支える監督、派遣コーチ、チームスタッフの皆さんのご尽力に頭が下がる思いでした。ありがとうございます。
大会関係者の方々は、競技の実施のために、早朝から夜遅くまで、競技会場の設営をしてくださっていたそうです。選手の安全を考えた決断をしていただき、ありがとうございました。なんと驚くことに、強風で遠的会場が吹き飛ばされていたのです。
いろいろな方が、国体の弓道競技を実施させたいという力のおかげで、競技ができることに感謝をして、まさに「一射入魂」の選手達でした。