
なんか先月より給料が少ないんだけど

6月から新たに住民税が給与から引かれる人もいますよ
前年の収入に応じて、住民税は計算され、給与から天引きされます。(特別徴収者)
入社1年目は、学生時代の収入が少なければ、住民税は課税されないけど、
入社2年目の人は、住民税が課税されるケースが増えます。
会社にも慣れてきたし、必要な物もあると思いますが、
あれこれと購入したり、ローンを組む前に、しっかりと毎月の給与からいくら引かれるのか確認しましょう。
本記事では、給与明細書の仕組みを解説しています。
給与明細書のココをチエック!5つのポイント
給与明細書を見て、確認をしてほしい5つのチエックポイントです。
- 実際にもらえる給与の金額を確認 :手取り(差し引き支給額)
- 出勤日数、労働時間は正しいか? :勤怠
- 基本給や各種手当は正しいか? :総支給額 (額面)
- 残業代は正しく支払われているか? :時間外勤務
- 所得税や住民税は引かれているか? :控除額 (天引き)
実際にもらえる給与の金額 手取りの計算
給料日に実際にもらえる給与の金額
いわゆる手取りの計算は
基本給+各種手当などの支給額。
残りの金額(差引支給額)が、実際にもらえる金額です。
求人情報に書かれている支給額よりは
少なくなるのです。

給与明細書は大きく3つに分かれる 勤怠・支給・控除
給与明細書は、一般に「勤怠」「支給」「控除」の3つに分かれています。
勤怠とは
勤怠には、日数や時間などが記されています。これにより、支給額が決まります。
有給休暇や特別休暇、残業時間や休日出勤した時間、遅刻早退時間は、ご自分が申告したものと、一致していますか?チエックしてみましょう。
- 出勤した日数 : 出勤日数
- 休んだ日数 : 欠勤日数
- 有給休暇を取った日数 : 有給日数
- 残りの有給休暇の日数 : 有給残日数
- 総労働時間
- 時間外勤務時間(残業時間、休日に出勤した時間など)
- 遅刻/早退(遅刻や早退の回数、遅刻や早退の時間)

お勤めの企業の規則にそって、
各種の届書を忘れずに提出しましょう。
それをもとに、給与計算の処理がされます。
特に、有給休暇や特別休暇は忘れずにね。
支給額とは
支給額は、勤怠(出勤した日数、休んだ日数、遅刻早退の時間などをもとに計算されます。
各種手当は、会社や働き方によって、支給されるかどうかや名称が異なります。

各種手当の支給は、社内規則で確認して、
変更があった時には、速やかに届出をして、
下さいね。
基本給や各種手当をチエック
- 基本給 :年齢や昇給、時給改定などの時
- 役職手当
- 資格手当
- 住居手当
- 家族手当 :家族が増えたり減ったりしたら
- 通勤手当 :引っ越しなどで通勤方法や通勤距離が変わったら
- 立替交通費
時間外手当 残業代が正しいか計算ツールでチエック
会社と契約した労働時間(所定労働時間)を超えて仕事をすると、
時間外手当(残業代)がつきます。
残業代の計算式
例 1,500円 × 10時間 = 1.25 = 18,750円
>残業代の計算〔生活や実務に役立つ計算サイトKeisanカシオ計算機㈱〕で
計算できます。ご利用ください。
↓1時間の賃金と時間を入力した、計算結果です。
(出典元:keisan 高精度計算サイト 残業代の計算 カシオ計算機㈱より)
控除額とは
給与から控除される(天引き)金額は、
法定控除の、税金と社会保険料です。
(金額にはきまりがあります。個人の状況により、1人1人異なります。)
- 税金 :所得税・住民税
- 社会保険料:健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料
※注意
個人が契約した財形貯蓄や生命保険料、会社の組合費等が引かれる場合もあります。
所得税について
所得税:毎月の給与からは、概算で引かれます。
→ 年末調整で過不足があれば、調整されます。
住民税について
住民税:前年の確定した所得金額で支払う金額が決まります。

住民税を納める方法は2種類です。
- 特別徴収:会社の給与から毎月控除で引かれる
- 普通徴収:個人が年4回に分けて自分で市区町村に納付書で
納付する(6月、8月、10月、翌年の1月の末日納期限)
※特別徴収か普通徴収かは、個人の働き方によって異なります。

住民税は毎年、6月から5月のサイクルです。
特別徴収の人が、会社を退職する場合
その退職月により、控除される金額が異なりますので、
注意が必要です。※住民税の一括徴収
社会保険料について
社会保険:健康保険料と厚生年金保険料は、標準報酬月額により決まります。
※健康保険料のうち、介護保険料は40才から64才が支払います
雇用保険は、雇用保険料率で決まります。(職種により料率が違います)
これらの保険料は、働き方によって、控除されるケースと控除されないケースがあります。(退職する月、産前産後育児休業中等)
お金の管理はマネーフォワードMEがおすすめ
給与明細書について、理解できましたか?
総支給額-控除額=差引支給額が手取りで、銀行に振込まれる金額 です。
給与明細書をもらったら、自分の働きの実態と比べてみて、確認をし、疑問があったら、会社に問い合わせをしてみましょう。
税金や社会保険料は、今後金額が増えていく傾向にあります。
4月から食品や日用品も値上げされ、
電気やガス料金も上がって、家計を直撃です。
お給料の範囲内で生活ができれば、
お金に悩まされることも少なくなります。
上手に節約して家計の資産を管理できるいいですね。

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